2006年11月24日
ブロッコリー(スプラウト)スルフォラファンでデトックス&グルタチオンUP
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンって、ご存知ですか?
今、ブロッコリー(特にスプラウト;新芽)に多く含まれる「スルフォラファン」という成分が、「フィトケミカル(ファイトケミカル)」の1つとして、非常に注目を浴びています。

このスルフォラファンとは、がん予防の研究を専門とする米国ジョンズ・ホプキンス医科大学のポール・タラレーらは、さまざまな植物成分を調査した結果、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンにがん予防効果があることを発見したことから注目を浴びるようになりました。
最近、このスルフォラファンは、ためしてガッテンや あるある大辞典でもグルタチオンを増やす成分などとして紹介されました。
通常、ブロッコリーやブロッコリースプラウトには、スルフォラファングルコシノレート (SGS)として存在します。そして、ブロッコリーを咀嚼すると、ブロッコリー内のミロシナーゼ(酵素)の加水分解反応により植物組織に含まれるスルフォラファングルコシノレートがスルフォラファンに変化します。
■スルフォラファンの生理活性
1.抗腫瘍活性(がん予防)
人の体には、体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素(第2相酵素;フェイズ2)が存在します。タラレーは、スルフォラファンにその解毒酵素を酵素誘導する(酵素の生成を活性化する)働きがあることを突き止めています。
2.抗酸化作用
スルフォラファンに酵素誘導される解毒酵素には抗酸化酵素の働きも確認されています。代表的な抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEとは異なり、間接的に作用することが特徴です。抗酸化物質の作用は極めて一時的であるのに対し、抗酸化酵素は酵素誘導されてから3日間は働き続けます。つまり、スルフォラファンによる抗酸化作用は他の抗酸化物質による作用よりも長時間継続するのです。
3.新陳代謝
スルフォラファンは体内に摂り込まれると、抗酸化酵素の酵素誘導を行います。これによって、グルタチオンを抗酸化物質として損失することなくDNA合成の材料として使うことができます。また、スルフォラファンにはグルタチオンの生成を促す作用もあります。その結果、細胞分裂が活性化され、新陳代謝を上げることができるのです。
4.ピロリ菌
スルフォラファンには胃癌の原因の一つといわれているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の殺菌効果が報告されています。タラレーの研究グループの一人であるジェド・ファヒーの研究によると、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者から摂取した48株のピロリ菌全てに対して、スルフォラファンは制菌・殺菌効果を示しました。抗生物質の耐性を持った菌株でも殺菌効果が認められました。
また、筑波大学の谷中による臨床試験によって、スルフォラファンを多く含む発芽3日目のブロッコリースプラウトを2ヶ月食べ続けたピロリ菌感染者で菌の減少が確認されています。
■参考文献
Zhang, Y.; Talalay, P.; Cho, C.; Posner, G. H. Proc. Nat. Acad. Sci. USA 1992, 89, 2399-2403.
Zhang, Y; Kensler, T. W.; Cho, C. G.; Posner, G. H.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1994 91, 3147-50.
Fahey, J. W.; Zhang, Y.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1997, 94, 10367-72.
Basten, G. P.; Bao, Y.; Williamson, G. Carcinogesis 2002, 23, 1399-1404
Fahey, J. W.; Talalay, P. Food and Chem. Toxicology 37 (1999) 973-979
Fahey, J. W.; Haristoy, X.; Dolan, P. M.; Kensler, T. W.; Scholtus, I.; Stephenson, K. K.; Talalay, P.; Lozniewski, A. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 2002, 99, 7610-7615.
今、ブロッコリー(特にスプラウト;新芽)に多く含まれる「スルフォラファン」という成分が、「フィトケミカル(ファイトケミカル)」の1つとして、非常に注目を浴びています。

このスルフォラファンとは、がん予防の研究を専門とする米国ジョンズ・ホプキンス医科大学のポール・タラレーらは、さまざまな植物成分を調査した結果、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンにがん予防効果があることを発見したことから注目を浴びるようになりました。
最近、このスルフォラファンは、ためしてガッテンや あるある大辞典でもグルタチオンを増やす成分などとして紹介されました。
通常、ブロッコリーやブロッコリースプラウトには、スルフォラファングルコシノレート (SGS)として存在します。そして、ブロッコリーを咀嚼すると、ブロッコリー内のミロシナーゼ(酵素)の加水分解反応により植物組織に含まれるスルフォラファングルコシノレートがスルフォラファンに変化します。
■スルフォラファンの生理活性
1.抗腫瘍活性(がん予防)
人の体には、体内に取り込まれた発癌物質を無毒化し、体外に排出する解毒酵素(第2相酵素;フェイズ2)が存在します。タラレーは、スルフォラファンにその解毒酵素を酵素誘導する(酵素の生成を活性化する)働きがあることを突き止めています。
2.抗酸化作用
スルフォラファンに酵素誘導される解毒酵素には抗酸化酵素の働きも確認されています。代表的な抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEとは異なり、間接的に作用することが特徴です。抗酸化物質の作用は極めて一時的であるのに対し、抗酸化酵素は酵素誘導されてから3日間は働き続けます。つまり、スルフォラファンによる抗酸化作用は他の抗酸化物質による作用よりも長時間継続するのです。
3.新陳代謝
スルフォラファンは体内に摂り込まれると、抗酸化酵素の酵素誘導を行います。これによって、グルタチオンを抗酸化物質として損失することなくDNA合成の材料として使うことができます。また、スルフォラファンにはグルタチオンの生成を促す作用もあります。その結果、細胞分裂が活性化され、新陳代謝を上げることができるのです。
4.ピロリ菌
スルフォラファンには胃癌の原因の一つといわれているピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の殺菌効果が報告されています。タラレーの研究グループの一人であるジェド・ファヒーの研究によると、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者から摂取した48株のピロリ菌全てに対して、スルフォラファンは制菌・殺菌効果を示しました。抗生物質の耐性を持った菌株でも殺菌効果が認められました。
また、筑波大学の谷中による臨床試験によって、スルフォラファンを多く含む発芽3日目のブロッコリースプラウトを2ヶ月食べ続けたピロリ菌感染者で菌の減少が確認されています。
■参考文献
Zhang, Y.; Talalay, P.; Cho, C.; Posner, G. H. Proc. Nat. Acad. Sci. USA 1992, 89, 2399-2403.
Zhang, Y; Kensler, T. W.; Cho, C. G.; Posner, G. H.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1994 91, 3147-50.
Fahey, J. W.; Zhang, Y.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1997, 94, 10367-72.
Basten, G. P.; Bao, Y.; Williamson, G. Carcinogesis 2002, 23, 1399-1404
Fahey, J. W.; Talalay, P. Food and Chem. Toxicology 37 (1999) 973-979
Fahey, J. W.; Haristoy, X.; Dolan, P. M.; Kensler, T. W.; Scholtus, I.; Stephenson, K. K.; Talalay, P.; Lozniewski, A. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 2002, 99, 7610-7615.




